そのため、今日の中日両国語には形が全く同じで、意が完全に一致していない言葉、いわゆる同形異義語が数多く存在している。
同形異義の成立を考察すると、大体3種類がある。一は漢字を借用して表記された日本語の固有語彙である。これもまた2種類がある。一つは単に漢字の読み方を借用するだけで、たまたま中国語には同形の言葉があるものである。もう一つは漢語の意を借用するものである。二は中国から日本に輸入された漢語語彙である。三は中国に伝入された日本人の造った和製漢語である。
漢語の読み方を借用して表記された日本固有の語彙は中国語の同形語とははもともと意的な関連がまったくないから、比較する意義がないと思う。そのため、本文の中で比較する同形異義語はこのタイプの言葉を除いた、中日両国語における形がまったく同じで、意が完全に一致していない言葉のことである。ただし、中日両国を問わず、漢字は時代とともに発展しているうちに、その書き方がすこし変わりつつあった。だから、いまの中日両国語において、同じ漢字でも、その書き方には少し違ったところがあるものも少なくない。本文はこのような、漢字の書き方の相違を考慮に入れず、同形語として取り扱われることになる。 中日语言中的同形异义词及其形成原因(3):http://www.youerw.com/riyu/lunwen_47710.html