1.2先行研究
1.2.1中国の女性幽霊の形
邱暁琴(2015)は「最初、中国の幽霊は形が動物だ。死んだ人は動物に変わる。その後、原始社会の発展に従って、幽霊は人の体になった。」と述べた。その他、周建華(2011)の『中日文化女性幽霊復仇形象比較研究』中では「中国の大多数の女性幽霊は弱い女性の形である。彼女たちは悪い人にいじめられ、死んだ後、幽霊に変わる。」と述べた。確かに、中国のホラー映画の中で、大多数の女性幽霊の形は怖いだけでなく、かわいい形もある。
1.2.2日本の女性幽霊の形
周建華(2011)の『中日文化女性幽霊復仇形象比較研究』の中では「人々は神仏を信じ崇めるので、女性幽霊を形成した。」と述べた。色々な文献で最初、日本の女性幽霊はただ一つ目がある物の怪で、人を食ベる。これによって、中国の女性幽霊の形と日本の女性幽霊の形は全然違うことがわかる。
1.2.3中国の女性幽霊の復讐方法
周建華(2011)は「正体を現し、復讐対象の命を奪って去る、これは主に中国の女性幽霊の復讐手段である。復讐する前には、その対象の罪をはっきり知らし、正義感を強調してから復讐するのだ。」と述べる。それは仏教の影響も表せば、中国人の信じている「悪行が重なれば、必ず報いがある」ということわざも示している。
1.2.4日本の女性幽霊の復讐方法
周建華(2011)は「中国の女性幽霊と異なり、より怖い雰囲気を醸し出している。それは復讐対象を苦しめてから殺すためである。」と述べた。例えば、ホラー映画の中で貞子などが、たまにはその対象を責めることもあるが、中国のと比べ、教化の内容がそれほど多くないのである。
2.中日のホラー映画と女性幽霊
日本の幽霊は中国より伝わったとの一説があるが、意範囲が時代と共に拡大しているため、日本人と中国人では幽霊に抱くイメージに差異が生じていると考えられる。ここで、中日の幽霊文化の起源、現代の幽霊文化の主要的表現媒介としたホラー映画、さらに、ホラー映画における女性幽霊の特殊性について分析を行う。
2.2中日のホラー映画
二十世紀九十年代になると、日本のホラー映画は雨後の竹の子のように次々と出てきた。特に、『リング』を代表とする一シリーズのホラー映画は独特な恐怖を作り、世界の観衆を魅了した。
一方、近年中国では、観客の要求に応えるホラー映画は人気が出てきている。日本と中国はとても似通った歴史文化の雰囲気があり、この日本のホラー映画が成功を得た方法を中国のホラー映画の中に取れ入れられることが多くある。
しかし、中日のホラー映画は、物語の設置、表現手法、ホラー的な要素など様々な特色がある。日本式ホラーには、太古より伝わる神話、怪談などを主題とした要素が多く見られる。また、因果応報思想の影響が根強いため、物語は理不尽なストーリーは少なく、怨恨を理由とした復讐が大半である。日本が怨霊の物語を作り続けてきているのもその理由であろう。例えば、日本式ホラーの代表作として、「呪怨」(2000年)、「リング」「リング2」は怨霊による復讐に関する物語で、話題を呼んでいる。また、日本のホラー映画は独自のホラー映画の文法を持っており、全世界的に好評を博している。その特徴について、独特の「間」、日常生活における道具と場面の設定があげられる。というのは、怖い場面では沈黙を長くし、恐怖感を感じさせる。また、物語の背景は学校、便所など日常生活の場面として設定し、恐怖感を喚起する。 恐怖电影女鬼的中日比较研究(2):http://www.youerw.com/riyu/lunwen_53766.html