任芳『从庭园看日本人的缩小意识』(2011)はいくつかの縮み志向の代表例を具体的に分析することによって、いっそう深く縮み志向を認識し、日常生活にあらわれた縮み志向の例を挙げながら論じる。それから、伝統的な文化の代表例としての日本庭園にあらわれた縮み志向を具体的に分析する。最後に、自然風土、稲作生産、美意識などの方面を総合して日本人の縮み志向を形成する原因を分析している。
李静『从日本民族的矛盾性格探究其扩大与缩小并存的意识』( 日语学习与研究2009年第2期)は日本人の矛盾している性格から日本の「拡大」「縮小」文化とその表現を考察している。张琳『浅谈日本人的缩小意识』(考试周刊2011年第90期)は李氏(前掲書)が提出した「縮み志向」の6つの型を具体的に一つずつ検討している。李庆祥『日语词汇与文化——日本人的「縮み志向」与「野菜のミニ化」』( 日语学习与研究2007年第1期)は言語と文化との関係を分析し、さらに野菜のミニ化という角度から日本人の「縮み志向」を検討した。
第二章 日本人の縮み志向
2.1縮み志向の意
「縮み志向」は日本人の特性であり、何についても物事を拡大するより縮小することが好きだという意である。詳しく説明すると、以下の三つの意が含まれている。
その一、日本では「小さいものには特別の魅力がある」ということである。中国では大きいもの、豊満なものが美しいし、韓国では充実したもの、膨張したようなものが美しいと思われているが、日本だけは小さいものが美しいと思われている。
その二、日本人は大きいものを小さくすることが好きで、そして非常に得意である。例えば、大型コンピュータを作ったのは米国だが、日本人は電卓という小型コンピュータを開発した。李氏によれば、「このように縮小されたものは、単にちっぽけなものとは違い、本来のものよりもっと可愛いもの、もっと力強いものになる。」
その三、日本人は小さなもので雄大さを表現する傾向がある。そして、よく小さいものから美を見つけ出すのである。私が最初に出会い不思議に思った日本人は一寸法師、桃太郎、金太郎、牛若丸だった。彼らに共通した一つの印象は小さな巨人たちということであった。小さい体で、自分より大きい大人や巨大な鬼を打ち負かす話は、中国では多く見つからないのである。
2.2日常生活に溢れている縮み志向
日本人の生活を見渡せば、「縮み志向」の表現が溢れていて、様々な方面にあらわれているといえる。
日本に留学している時、精美なメモ帳、小さい手提げかばん、携帯や車の飾り物が非常に流行していることに気づいた。また、日本のホテルは部屋が狭く、従ってそのなかの整備そろいもそろって小さなものばかりである。お手洗いと浴室のデザインがより丁寧で、ゴミ箱の直径が5、6センチしかない。
ホテルの究極の形というと、日本の「カプセルホテル」が挙げられる。このカプセル状の宿泊施設の内部空間は極めて狭く、中に入ったら立てられないくらいである。しかし、その極小空間の中に、必要な設備が全てそろっている。カプセル中には、寝具のほかに照明灯、換気扇、目覚まし時計、ラジオ、小型テレビ(天井から吊される)などを備えている。これらが寝たまま操作できるよう、機能的に配置されている。出入口は部屋の短辺側(足側)にある縦型と、長辺側にある横型が存在し、外部とはブラインドやカーテンで仕切れるようになっている。カプセルホテルの例から、日本人はものを整理することや、ものを機能的に活用することが非常に得意だということも分かる。 关于日本人庭园和便当缩小意识的研究(3):http://www.youerw.com/riyu/lunwen_56241.html