劇中で鈴木大地だけでなく、そのクラスメートの小林浩司も「マザコン」と叫ばれる。鈴木大地と違うのは、彼はこれまで反駁しなく、かつ本当に自分がお母さんが愛していて、お母さんに従順するのは当たり前のことだと信じている。彼は自分が母恋いということを承認する。

　それでは、一体誰が「マザコン」なのか、また、母恋いと言う概念をどう理解するのはいいのか。日本の男性の母恋いは他国の男性の母恋いと比べて、何か違いがあるのか。その原因は何のか。私たちはそういう現象をどう評価するのはいいのか。