２０世紀、『淮南子』についての研究は新しく盛んでいた。六十年代まで、学者たちは依然として清学者を見習った。六十年代以来、哲学、文化学、文学、倫理学などのそれぞれの視点から研究を行っていた。特に文化大の後、研究の主流は『淮南子』思想になっている。その時の思想はほとんど中国哲学史あるいは中国思想史の専門書に見える。『淮南子』において系統的で論理的な成果を得た学者は少なくない。しかし、思想学派の傾向、思想内容、および他の思想とのつながりについて、争議は依然として絶えなかった。

また、海外の研究は思想領域に集中し、わりに大きい成果を成し遂げたのは日本語、英語類の著作である。日本の学者たちは『淮南子』と他の各家との関係を研究しただけではなく、特定の概念あるいは思想も研究した。また欧米の学者たちは主に『淮南子』の一部分を選び、各学科の違い視角から研究を行った。

それから、『古事記』は成立直後に官撰の国史として朝野の間に広く知られるようになった。しかしながら、中世までの『古事記』は他の史書のように一隅に埋もれ、日の目を見ない運命にあった。近世に入ると、『古事記』はようやく恵まれたよい境遇にあった。その時、国学者・神道家は神話から人間の歴史を発掘しようとしていた。『古事記』の本質論についての研究が行われていた。そして『古事記』は近代を迎えた。文献综述

明治三十年以来、近代科学の勃興とともに、日本神話を世界神話の境域の中で解釈しようという試みは何度もある。この段階において、『古事記』はもはや神典ではなく、一国の文化遺産になった。しかしながら太平洋戦争が始まった昭和十六年前後には、『古事記』をはじめ、日本神話は皇国中心主義に利用されてしまった。終戦を迎えてから、『古事記』は神典としての地位が剝奪されたが、近代諸科学の理性を浴びながら再出発することになった。それから、『古事記』に関する研究は社会学、歴史学、宗教学、風土学、言語学、比較文学などの分野で活発に行われ、空前の盛況を呈している。