以上のほか、茶室に含まれた自然の美を描写した作品も多かった。というのは、昔から今まで、多くの学者が茶室から日本人の美意識を研究するとき、茶室に含まれた自然の美が常に紹介された、または欠くことができないものだ。文献综述

2。2 茶室に含まれた禅宗の境地の美

日本茶室の形成が早いが、安土、桃山時期まで千利休が草庵風の茶道を創造したことにより、茶道の文化精神が質的に高まる。日本茶道の集大成者である千利休は茶道を禅宗文化とつながり、茶道のために独立的、独特な茶室を設計した。茶室建築も茶道の変化につれて変わり、最初、狭く粗末なのであるが、茶道文化の影響できれい、簡素、閑静になり、十分に禅宗文化の中での調和、静寂の美を表現する。日本の茶道の美意識の主旨は「素朴」ということである。それも禅の本質である。『茶室:与日本族魂相通的建筑』という文章の中で、陶蓉蓉(2007)は、千利休の草庵式の茶室を例とし、禅意を表す「簡素の美」を描写した。千利休が提唱した茶道は「貧困」をもとに、一切の人為的な装飾を除去し、簡素を求めるというものである。これにより、茶室の空間はこの思想に対応し、内部の布置が非常に簡単であり、ただきれいなたたみ、ストーブ、机、壁龕などの少ない器物だけがある。このような「簡素の美」こそ禅の本質の一番分明な表現であると指摘している。また、千利休は村田珠光が提出した「謹、敬、静、寂」を「和、敬、静、寂」に改め、それを茶道精神の根本にしたことがある。汤佳と陈金瑾(2016)は『探析日本茶室的室内设计之美』という文章を書き、「和、敬、静、寂」という四つの法則を中心に、室内の組み立て、入り口、天井、窓、露地と中門から茶室建築の設計の美を紹介する。茶室建築の設計に含まれる禅宗美学は「和、敬、静、寂」という四つの法則で表現されるだけではなく、「無常の美」などでもあらされた。例えば、『禅宗与日本茶室建筑管窥』という文章の中で、朱颖(1999)によると、茶室の無常の美が不対称の構造から現れるだけではなく、茶室の建築材料と工芸に十分に表現される。茶室そのものは周囲の野草をひもで束ねて作られた簡易避難所である。これらの野草がいつでもひもがゆるいので本来の荒野に返るという可能性がある。そこで、茶室は固定の年限がある臨時の建築といってもいい。ここでの「無常の美」は禅宗の無常観とつながっているという。そのほか、『日本茶文化中的茶道建筑』という文章の中で、郜珊(2012)は、茶室の自然採光が禅宗思想に関わる。禅宗から見れば、光明は太陽からではなく、人の心の奥深くから来たものだと考えられる。茶室の採光要求もこの原理によって制定された。室外は光線がまぶしいが、室内は暗い。室内外の陰陽対比は、実に人の心の世界の明暗対比の描写である。茶人は明暗一体という道理で、茶室の光と影の交錯と重なりを通して時間の光陰矢の如し、生命の無常を悟ると述べている。

以上の列挙された茶室に含まれた簡素の美、和敬清寂の境地の美、無常の美、光と影の効果の美などは、つまるところ禅宗の境地の美の表現方式だ。もちろん、ほかの禅宗につながる美もあるが、前で言及されたこれらの美がもう多くの学者に常に描写されたので、本論文では、少なく紹介された欠陥の美、空寂の美、脱俗の美、枯れの美という四つの方面から具体的に補充したい。

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