癒しという言葉は色々な場面で日常的に多用されているが、改めて言葉の由来について調べてみた。すると本来は「癒える」「癒す」という言葉だったが、1980年代に起こった「癒しブーム」から「癒し」という言葉が使われるようになったそうだ。

　最近はクールジャパンと言われる日本のアニメや漫画等の文化が海外に輸出され世界で注目を集めているが、日本の癒し文化がそれに続く日が来る可能性もあるだろう。そうなった場合、癒し文化は経済効果以外にも世界中の人々を癒し幸せにするという二つの大きなベネフィットを発揮するかもしれない。

２　癒し文化について

２．１　癒し文化の基本定義

　本文で検討されている「癒し文化」の「癒し」という言葉が英語ではhealing。『広辞苑』第四版には「癒す」という動詞はあっても 「癒し」という名詞はない。その語源は昔のドイツ語の「hale」（完整）、今のドイツ語は「heilen,heil」。心理的な安心感を与えること。またはそれを与える能力を持つ存在の属性である。この名詞は、癒すという動詞の派生語であり、独立した意味を与えられるほど単語としては重要でなかったことを示唆する。

　「癒し」は日本のコンテキストには心を慰めること、人に続く、恒久、連続のすっきり感の一連の事物である。この定義は幅広いのために、癒し系は文学、音楽、観光、映画、アニメや芸能人など文化産業に波及する。この体制を通じて、私たちは日本の多くの社会文化現象をよく知ることができる。

２．２　癒し文化の類別

　①癒し系文学　日本では癒し文学に影響がある作家というのは、国際名声の村上春樹と吉本バナナはその名に恥じない。村上春樹の『ノルウェーの森』、主役は情緒不安定且つ精神疾病を患うの直子と活発な小林緑子の間に絡み合って、自己成長の旅と人生の探索を展開していくというストーリである。吉本バナナの『厨房』、厨房は主役の心を慰めることができる、でも桜井は親を亡くした痛みの中に長く浸ってない、彼女は勇敢に出て行って、新しい生活をはじめる。他にも、推理小説で有名な東野圭吾、どの小説も人と人のうちに思いやりを体現している。例えば『ナミヤ雑货店の奇迹』、五つの独立また相互関連のストーリ、五種類の異なった人生一緒にあう。態度や温もりで他人を変えて、自分も変えてみる。论文网

　②癒し系音楽　前世紀九十年代末、音楽家坂本龍一発表のシングルは「癒し音楽」としては、大成功後は癒しブームが引き起こした。坂本龍一も「癒し音楽の父」という賛辞を持っている。癒し系音楽とは、人にリラックスできる音楽、通常歌詞は優美で、人の気持ちがよくさせて、その後概念の拡大に伴って、癒し音楽は新世紀音楽の分野に拡張した、NewAgeになった。今NewAge音楽の分野で一番有名なのはS。E。N。S、彼たちの代表作「故宮の記憶」は、中国大陸の多くのテレビメディアに広く使われている。もちろん、流行音楽の分野でも多くの有名な歌手は現れた。例えばRurutia、彼女の音楽は豊富な感情を持って、声がなめらかで、他の人とは違うが、非常に親しみを感じる。

　③癒し系アニメや映画　癒し系アニメと映画作品がたくさんある、例えば『夏目友人帳』、『灰羽連盟』、『千と千尋の神隠し』、『隣のトトロ』（アニメ）と『ラブレター』、『ロングバケーション』、『深夜食堂』など。それらの物語が実の題材が多い、筋は平板でゆっくりして生活の細部を描写することを通して生活を表現する、そして明らかな暴力や悲しい雰囲気はない。例えば『夏目友人帳』、主役夏目貴誌は祖母夏目玲子の力を継承した、妖怪ニャンコ先生と友達の助けの元で、友人帳の上の名を妖怪たちに返すことが決めた、その一連の不思議、奇妙な物語である。画面の色、人物の関系と劇の筋から見ると、『夏目友人帳』はずっと特有のゆっくり、簡単なリズムを維持している。