2。2 『源氏物語』における白居易の詩歌の例文献综述
『源氏物語』は主に三つの部分に分け、一つ目は源氏の誕生から青年期まで、二つ目部分は源氏の晩年の生活、最後は薫大将をめぐる人間模様を描く。『源氏物語』の中で白居易の詩歌をいくつ引用したのはもう『源氏物語』を研究するひとつの中心になった。『源氏物語』における白居易の詩歌の詳しい例を分かれば、両者をもっと深く納得できると思う。こちらの例は具体的に二つの種類がある。
一つ目は直接引用、小説の登場人物の口ずさんだものである。以下のように引用状況があった。
第四巻「夕顔」の中で、光源氏が「正に長き夜」を口ずさんだった。この詩句は白居易の雑律詩「聞夜砧」の中の「八月九月正長夜」を引用した。
第六巻「末摘花」の中で、光源氏が「幼き者は形蔽れず」を口ずさんだった。この詩句は白居易の諷喩詩「重賦」の中の「幼者形否蔽」を引用した。
第十二巻「須磨」の中で、光源氏が「二千里外故人心」を口ずさんだった。この詩句は白居易の雑律詩「八月十五日夜禁中独直対月憶元九」の中の「二千里外故人の心」を引用した。