1.1 京极夏彦の生き立ち 5
1.2 京極夏彦の作品風格 6
第二章 巷説百物語の芸術上の上手さ 7
2.1巷説百物語の概要 7
2.2巷説百物語の芸術特色 7
2.2.1 多くの角度からの叙述 8
2.2.2 現実と幻――筋の妙 8
第三章 『巷説百物語』の妖怪と人間 10
3.1 妖怪の形象 10
3.2 人物の形象 11
3.3 人間性は妖怪より怖い 12
終わりに…13
謝辞
参考文献
はじめに
一、研究背景と原因
近年では、日本人と付き合ったことがだんだん増えてきているにつれて、日本文化についてのことが中国でとても流行している。今、妖怪文化は流行の一つである。最初の妖怪は人類が自然に対して畏敬から誕生したものだ。科学と経済の発展につれて、江戸時代以来、妖怪は恐怖から人の生活に接近するものになっている。妖怪のイメージも怖いから人間化になっている。私は、日本の妖怪文化に興があるから、『巷説百物語シリーズ』を読んだ。この本の背景は明治時代である。流行する妖怪元素と推理を融和して創作したシリーズだ。作者の京極夏彦は、日本当代の有名な妖怪研究家、特色がある妖怪型の推理作家である。作品にさまざまな和の元素を含んでいて妖怪と推理を融和して登場人物の心理を研究するという特色から、インタンッとでとても人気がある。
二、研究内容と意義
『巷説百物語』の原意は街のあちこちに伝わっている化け物の物語であるが、この本で人々の心理を重視している。出版の時間が遅いであったから(第1作は中国で2009に出版した)、『巷説百物語シリーズ』は京極の代表作の一つといえども、討論がただインタネットで盛んでいる。私はこのシリーズが一つ一つの物語から人類性の多種多様を読者に見せて、妖怪と推理を結び合わせておもしろいと思っている。
妖怪は、本来人間と神様以外の異様な存在で、人々の想像をもとで誕生したものである。しかし、この本で彼達は普通に想像したの妖怪と違って、全部生活で周りの人に自分の欲望と暗黒面から変わったものだ。人間の感情と心理はこんな複雑なことこそである。
三、先行研究
『妖怪はあちこちだ——京極夏彦からいう』(《妖怪到处都是——由京极夏彦说开去》 镜中人 2009年)に、作者は京極の作品が至る所で陰気な雰囲気があり、現実を離れるのようだが、実は全て人のせいである。読者からというと、素晴らしい推理がもちろん良いが、推理の上に道徳のことも含むと、作品はもっと価値がある。
『巷説百物語シリーズ』は2003年アニメ化にした。『「巷説百物語」のアニメから芸術特色を論じる』(《刍议动画「巷说百物语」的艺术特色》牟芸芸、赵云鹏 2011年)に、色調の鮮明な比較に通して、視覚に刺激を与えるのを分析した。アニメは場面の設計では日本文化をたくさん加える。配役の設計では、本性を迷って罪を犯した罪人は妖怪より怖いである。観衆は良さと悪さを区別やすい。
『姑獲鳥の夏』の中で姑獲鳥という夜に飛行して幼児を奪って自分の娘とする習性がある妖怪を書いた。しかし、これは妖怪と全然に関係がないが、体が弱い主人公の心理問題のせいだ。『心に三つの自我の乱れ——凉子の性格について』(《悲剧的根源:心灵三我的失衡——解读“姑获鸟之夏”凉子的性格》 彭吉 2012年)に、作者は主人公が悲惨な境遇なので三つ人格を分裂してから罪を犯したということを分析した。本来、最初の人格は現実の不幸を避けたくて自分の欲望を満足したいから、他の人格を分裂した。人格の衝突を平衡しられないので、心の負担が重さすぎ、人格の調節が失敗して、性格が捻じ曲げたあげく、悲劇を引き招いた。
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