中国人日本語学習者における自他動詞の関わる誤用要旨自他動詞は中国人日本語学習者にとって、難しい点の一つである。本研究では、まず自他動詞の他動性を中心に学説を紹介し、自他動詞とは何かを明らかにする。次に、動詞の自他動詞に関するアンケート調査を行い、調査の結果を分析する。最後に、自他動詞の誤用の原因を考察する。以上示した諸問題を中心に、先学の意見を参照しながら、いささかの私見を述べてみたい。50437
キーワード:自動詞 他動詞 誤用 他動性 格助詞
中国人日语学习者关于日语自他动词的误用
摘 要自他动词是学习日语的中国人的一个难点。本文首先介绍了自他动词重要的学说,尝试解释他动词到底是什么,然后做了一个关于自他动词的调查问卷,分析了问卷的构成和结果;最后考察了自他动词误用的原因。参照先学的意见,谈谈笔者自己的看法与观点。
毕业论文关键词:自动词;他动词;误用;他动性;格助词
目次
第一章 序章 3
第二章 先行研究 4
2.1 他動詞の伝統的な定義 4
2.2 他動詞における研究 4
2.2.1 Hopper Thompson(1980) 4
2.2.2 三上章(1972:105) 5
2.2.3 角田太作 (1991,1999) 5
2.2.4 二つの学説の相違点 6
2.2.5 王忻(2014) 6
2.2.6吴珺(2006) 7
第三章 アンケート調査 8
3.1 調査の目的 8
3.2 アンケートの結果 8
3.3 アンケートの分析 8
3.3.1 有対自他動詞について 9
3.3.3 意図性について 10
3.3.3 格助詞の誤用について: 10
3.3.4 惯用句 13
第四章 まとめと今後の課題 15
4.1 まとめ 15
4.2 今後の課題 16
謝辞 18
付録 19
第一章 序章
本研究では、先行研究を踏まえ、日本語自他動詞の誤用状況を整理した上で、中国人日本語学習者の自他動詞に関するアンケートを行う。そして、中国人学習者における自他動詞の使用状況を考察し、自他動詞に関する誤用状況を明らかにするのが目的である。
1.1.研究動機・背景
角田(1991:63,1994:46-70,1999:2)は、「他動性とは自動詞文・自動詞との関係も含めて、他動詞文・他動詞に関する言語現象を指す」と述べている。中国人日本語学習者は、自他動詞があまり区別できないため、日本語の自他動詞を習得するのが非常に難しい。そこで、なぜ日本語の自他動詞を習得するのが難しいのだろうか、自他動詞の誤用状況は何だろうかと思い、研究を始めた。
Hopper&Thompson(1980)は「他動性は表2-1 Hopper Thompson(1980)の他動性の10の意特徴で示した10の意特徴を持ち、それぞれの特徴から他動性の高低が分かる。」と述べ、他動性は程度の問題であるとする。