3 具体的な影響
3.1 人口構成への影響
ハーフの産生と日本の人口政策は長い時間でお互いに影響してきた。これからも相互影響していくのであろう。そして、その影響は社会の各方面に存在する。この部分では、具体的に日本ハーフについて人口構成の側面から分析したいと思う。
3.1.1 外国からの移民の数
外国からの移民を毎年20万人受け入れ、出生率も回復すれば100年後も人口は1億人超を保つことができる。何もしなければ、2110年には4286万人に減る。そして、国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の推計では、日本の人口は2012年の1億2752万人から、100年後は3分の1程度に減る。内閣府は、移民を15年以降に年20万人受け入れ、1人の女性が一生に産む子供の平均数にあたる「合計特殊出生率」も人口が維持できる水準とされる2.07に上がるケースを想定して人口を推計した。