2.2 敬語の種類
一般的には敬語を尊敬語、謙譲語、丁寧語の3つに分類する。尊敬語は、話し手が主語を高める表現である。謙譲語は、話し手が主語を低める表現だといえる。丁寧語は、話し手が聞き手に対して丁寧に述べる表現である。
以上が三分法だが、日本語学においてはさらに丁重語と美化語を立てた5分類が多く使われている。登場人物にかかわる<話題の敬語>と聞き手に対する<対話の敬語>の二つにまず分かれると見るべきものである。さらに、謙譲語に謙譲語Iと謙譲語II(丁重語)に分ける。丁寧語の中にも狭義の(本物の)丁寧語と後述の美化語とがある。