2 背景
『斜陽』の連載日時により、昭和敗戦後の時だったとはわかる。作品を通して、その中の社会環境、文化思潮、経済発展などは現実につながっている。
2。1 社会背景论文网
1939年9月1日、戦争が爆発した。それから七年にわたって続いた。アメリカのハリー・S・トルーマン大統領は、日本本土侵攻による自国軍の犠牲者を減らす目的と、日本の分割占領を主張するソ連の牽制目的、日本の降伏を急がせる目的で、8月6日に広島市への原子爆弾投下、次いで8月9日に長崎市への原子爆弾投下が行われ、投下直後に死亡した十数万人にあわせ、その後の放射能汚染などで20万人以上が死亡した。ということで、当時日本軍や連合軍の兵士だけでなく、日本やその支配下の国々の一般市民にも更なる惨禍をもたらすことになった。そのひどく混乱で苦難に満ちた現実の中、日本は1945年にポツダム宣言を受諾し、日本政府全権重光葵外務大臣、大本営全権梅津美治郎参謀総長による対連合国降伏文書への調印がなされ、ここにより、足かけ7年にわたって続いた第二次世界大戦はついに終結した。
しかし、戦後日本の社会は政治どころか、経済、文化、社会秩序まで混迷に陥った。経済低迷、人々は貧しい生活の中で生きていた。毎日食物のために必死にがんばっていた。このような苦しい時期の中で、『斜陽』は1947年7月から『新潮』で連載し始めた。世界第二次大戦が終わるから二年の時だった。『斜陽』の内容については、日本第二次世界大戦後、主人公かずことお母さん、直治、上原さんの四人の物語である。文中で「弟の直治は大学の中途で召集され、南方の島へ行ったのだが、消息は絶えてしまって、終戦になっても行方が不明で」と書いている。そして、「私たちが、東京の西片町のお家を捨て、伊豆のこの、ちょっとしな風の山荘に引っ越してきたのは、日本が無条件降伏をしたとしの、十二月の初めであった」とも書いている。
こうして見ると、『斜陽』は世界第二次大戦後の生活変化を背景に創作したものである。その当時の時代影響でこの作品が生まれたということがわかる。当時戦争の原因で、人々は黒い生活の中で生きていた。主人公かずこも戦時中に徴用され、ヨイトマケをやらされた。それに、軍の命令通りに仕事して、作戦に支障を来たさないように、山の奥へかよわなければならないことが書いた。さらに当時の人たちは未来に対して恐怖を抱いて暮らすことが感じられる。文献综述
2。2 政治背景
戦後、政治の民主化として、圧制的諸制度の撤廃を実施した。そして、ウイキペデイアに乗せた戦後日本史を見れば、憲法の改正は国民主権、戦争放棄、基本的人権の尊重の3原則で行われていた。新憲法では前文に「主権は国民に存することを宣言し」と国民主権を宣言した。形の上からは明らかに天皇主権から国民主権に明確に変わったが、実質は立法権は明治憲法時代も議会が持っていた。そして、婦人の解放について、衆議院の選挙法を改正し、男女同権とした。これは女性から圧倒的な支持を得た。日本は戦前から平塚雷鳥、市川房枝等が婦人参政権の要求をしていた。
憲法の改正、国民主権、婦人の解放から、戦後の日本は各方面から変化が起こっていた。百姓は少しずつ権利を持っていて、婦人たちも自分の力で自由を手に入れた。これらの変化は日本の民主化のプロセスを示していた。