日本人の雪に対するイメージは、他国とくらべて、とても叙情的だと思う。これは自然に恵まれた日本の文化が、自然と寄り添えって生まれたことを象徴している。そして、この雪の風景が、日本人に共通した心情をはぐくんできた大きな要因であったと言える。日本には雪がすごく多い、またその雪が日本人の日常生活に深い関係を持っているので、さまざまな雪の言葉が出て来るのである。本論文は日本と中国の雪の言葉をひらべて、またいろいろな雪の言葉を挙げる。そして両国の異同から分析する。雪と自然、雪と日本人の言葉、雪と日本人の生活にどんな関係を持っていることを研究する。
2.自然環境
2.1 日本の自然環境
日本は島国で、四周は海に囲まれていて、ユーラシア大陸の東海岸に位置し、浩瀚広大で果たしない太平洋に直面する。日本列島は季節風の気候帯に位置し、大部分の地区は温帯気候と亜熱帯気候に属する。特別な地理位置と国土輪郭、また海流の多様性によって、日本独特な気候形成する。気候は日本の自然特徴と国民生活に重要な影響をあげる。日本の気候は海洋性温帯、亜熱帯季節風気候に属する。
そのため、日本は数としてみれば多くはない雨と雪の多い国の一つである。雪の降水は季節、場所によって、かなりの違いがある。冬は日本海側に雪が非常に多くので、日本海側は世界有数の多雪地帯になっている。このような自然環境の中で暮らしているから日本語の中に雪に関する言葉が多い。
2.2 中国の自然環境
中国はアジア大陸の東部、太平洋の西海岸に位置している。主に大陸性モンスーン気候に属し、毎年9月から翌年の4月までは、乾燥した冷たい風がシベリアとモンゴル高原から吹くため、南北の温度差が非常に大きくなってる。毎年4月から9月までは、温暖湿潤の季節風が東部と南部の海から吹いてくるため、南北の温度差は小さくなる。
中国大陸で東北部は冬は酷寒の地である。南の地域は雪が降りし、積もってきて冬景色になっている。それより北の地域は、完全に凍ってしまう。
2.3 自然環境と言語の関係
一国の自然環境はその国の衣食住や言語文化などの各方面に深く関わっているとされる。ことに、一国の文化ととそこで住んでいる人々の生活の土台としている自然環境は、その国の言語に最も大きな影響を与えている。日本にはなぜ雪に関する言葉がそんなに多いというと、自然と地理条件が第一要因と多くの学者たちが思っている。
古代の道はアスファルト道路やセメント道路ではなくて、京都としても、主な道路は石板と砂利を敷いている道で、ほかの道は土の道である。だから、雨や雪の多い季節にあったら道はぬかるんでいる。ゴム靴のない古代で、「雪沓」「雪下駄」「足駄」が現れた。雪沓は藁で作り,雪の中を歩くのにはく長靴のような履物である。雪下駄は歯を高くし、雪がはさまらないように歯を前のめりとしたものである。雪国で冬にはく下駄で、滑り止めの金具も打ってある。
言語とは,その使い手のおかれている自然環境,その社会の持つ文化,そこで生活する人々の思考様式といったものに深く関わっている。日本は海に囲まれる島国で、温帯海洋性気候のため、降水量が多いで、雪に関する言葉も多いと論じる。中国の降水量も高いのに、日本より雪に関する言葉が多くない。日本人は雪国で深い雪の中で歩くために、いろいろ考えた。地の接触面積も少なくて足が汚いにならないように「雪沓」「雪下駄」を作った。日本語に「雪止め」「雪庇」もある。