そこで、オタク文化産業に対してACGの積極的な影響がはっきり見える。しかし、オタク文化はACG産業にネガティビティな部分もあるのである。
浙江大学の王卉は「论日本动漫文化和宅现象」で、オタク文化が盛んになったとして、ACG産業が視覚享受を求めているオタク族のために一所懸命ACG製品の視覚効果に力を尽くして、ある程度に内容をおろそかにしてしまったという観点を述べた。日本のACG製品は、今のレベルを超えられるかどうかにかかっている。また同時に、いくつかの制作会社が単純に経済利益を求めたために、栄養のないお笑い、ある程度のエロなど良くない内容を混入してしまったようである。これらのネガティビティはさらに深刻な状態となっている。
日本の学者の押野武志も『オタク文化と日本趣』の中で、オタク文化の繁栄ということに触れ、さらにそれは「第二回の日本趣のブーム」が世界中で盛んになると述べている。その考えのとおり、オタクブームは日本本国のみならず、中韓さらに欧米諸国にも波及した。その価値もますます人々に承認されてきた。