本論文の第一部分では浅井三代の家族史を大目に紹介したいと思う。第二部分では、浅井長政の生涯をめぐって織田信長との同盟を破棄する原因、その人物特徴を分析したいと思う。少年時代の人質から成長して、家督を相続し、信長と同盟のちほど離反、信長包囲網を築き上げるまでのことを要点として論じたい。最後は浅井の人生の句点を語り、世間にどう思われるのかを述べたい。

1.2 先行研究と新しい視点

 日本の歴史人物特に戦国武将を研究する人が多いが、浅井長政を研究するのはそれほど多くない。浅井長政浅井家の3代目にして最後に当主、若い年でなくなり、浅井というの名も埋めたようになった。そんなに有名な武将ではないが、時代で認められて、とても魅了的な人生が輝いていた。現在でも多くの人々に知られて、彼が国を治める仕方や恩のある朝倉の関係を重視し、儀を一貫する武将として尊敬されている。

 『浅井三代記』によりますと、浅井長政は幼い頃から軍事や国を治めることに関心をより、祖父亮政の軍の様子を尋ね、武士の働きを傾け、父に恨みを含む方にも心をなだめ、国中の士人に尊崇される。ここからも才幹ある少年の姿が現していると見られる。志もあって、多くの人に期待を寄せられていた。NHKドキュメンタリー『その时歴史が动いた』第338回の『浅井長政 逆襲の京都包囲作戦』編では、浅井長政を主人公として紹介した。天下統一を進める信長の前に強大な敵が立ち上がり、それは浅井長政である。彼は意外な戦略を持ちいて、その力の差を逆転し、信長を追い詰めていくと語った。

 その逆転の始まりは織田信長が浅井の同盟である越前の朝倉氏を攻めたことによって、その一報を聞くや否や長政は義兄信長から離反からだった。信長は朝倉に侵攻を開始し、織田より朝倉との関係を重んじ、浅井家は何代も前から朝倉家に助けられていき。これは古くからの印象で、恩のある朝倉を見捨てるのは武家にあらず、と考えたのだろう。恩を大切にし、朝倉に方したことが後世まで義将といわれるゆえのだ。

 本稿は、違う視点から考察し、固有印象と異なる考えを述べた。浅井長政は、そういう考えの上に、更なる欲望があって、時代に立ち上がりたいと思ったからだと思う。本稿では中心人物浅井長政のみめぐり、研究することになる。浅井長政は織田信長から離反することに各方面からその人物の特徴や原因を分析して、長政という人物を少しでも明瞭にしたいと思う。事件当時から続きの進行、また長政が幼児時期や家督続きなど、人生軌跡から浅井長政という人物、および性格特徴を少しでも解明したいと思う。古くからの印象から飛び出して、自分なりの考えを示した。

2 浅井三代について

2.1 祖父の浅井亮政と父の浅井久政

 下克上によって、直接の主筋で北近江の守護であった京極氏を追い落とした浅井氏は初代当主浅井亮政(長政の祖父)である。父浅井久政の代では当時南近江の守護であった六角氏との合戦に敗れ、初代に手に入れた領地が失い、六角氏に臣従していた。久政は六角氏との外交に力をいれ、かろうじて北近江を維持していた。家臣の中には久政の弱腰な政策に反発する者も多く、また先代に活躍した武将も世代交代という名目で低い扱いを受けていた。

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