本稿は『夢十夜』を対象とし、テクスト分析、対比、比較などの研究方法を使い、『夢十夜』における中国古典の出典を究明し、漱石の隠喩を解釈してみようと思われる。資料不足、紙数に制限があってから、今回は第一夜、第四夜と第六夜について老荘哲学の角度から検討してみようと思われる。