一方太宰治の私生活も常に話題になっている。太宰治は大地主の六男として生まれたが、両親からの愛をほとんど受けられなかった。彼は一生そのつらい思い出を背負って愛を求めていた。いろいろな女性とかかわってずっと人間の暖かさ、愛を求めて続けた、しかしながら,自減の道から解放できなかった。その短い一生で四回も自殺未遂を図り、昭和二十三月十三日(一九四八)三十九歳で恋人の山崎と住宅近くの玉川に入水してなくなった。屍体が見つけされたのは19日のことである。その日はちょうど彼の誕生日で,太宰の読者はこの日を桜桃忌として太宰治を偲んでいる。これは今まで恒例行事として行われ続けている。太宰治の誕生百年の二00九年にはいろいろな記念式典が行われた。太宰は日本の文学史の中で非常に特異な、優秀で、不思議な魅力を備えた作家である。