目   次

1  はじめに 1

2  谷崎潤一郎と『盲目物語』について 3

2。1  谷崎潤一郎の生い立ち 3

2。2  『盲目物語』について 4 

3  『盲目物語』における奥方お市の方の女性形象 6

3。1  「世にも稀なる美人」 6

3。2  優しい人 6

3。3  大義をわきまえるお嬢様 7

3。4  男性たちの憧れる女性  7

4  谷崎潤一郎の作品における女性形象の比較 10

4。1  『刺青』における女性形象 10

4。2 『痴人の愛』における女性形象 10

4。3 『春琴抄』における女性形象 11

4。4  女性形象の比較 11

5  谷崎潤一郎の作品における「女性美」の特徴 13

5。1  官能美 13

5。2  女性の美は有力である 14

6  終わりに 15

致谢 17

参考文献 18From+优|尔-论_文W网wWw.YouErw.com 加QQ752018.766

1  はじめに

　谷崎潤一郎(1886年-1965年)は日本の作家であり、日本の第八回文化勲章を授与されたばかりでなく、世界中にも有名である。日本文学史では谷崎潤一郎が「大谷崎」と「谷崎朝」と呼ばれている。彼は日本の最初のノーベル文学賞候補と指名された。しかも、1964年に全米芸術院‧米国文学芸術アカデミーに当選された。

　谷崎潤一郎は耽美派の代表作家として、五十五年ずっと「美」への追求を守り、日本文壇において華やかな「耽美」芸術殿堂を打ち立てた。论文网

　日本の耽美派文学は西欧の耽美主義の影響を受けながら、日本の「もののあわれ」を受け継ぎた。美を最高のものとする芸術至上主義の立場を取り、精神よりも感覚、内容よりも技巧、写実よりも虚構を重視した。その思想実質は退廃的な人生観、価値観である。芸術の独立性を重視し、芸術形式の精緻を追求し、芸術表現力の誇張効果を強調する。作品に享楽的‧退廃的‧官能的な情緒‧雰囲気が満ち溢れる。

　日本の耽美派は大正時代の初期に文壇の主流になったが、ただ五、六年間で存在し、大正半ばまで姿が消えた。しかし、谷崎潤一郎は耽美派の終結につくれてすぐに消えなく、創作活動は明治と大正と昭和との三つの時期を超え、日本文学において特別な価値がある。　

日本における谷崎潤一郎の文学についての研究は多いものだ。永栄啓伸(1988)は「母性の視点を取り、母性思慕が作品上位の男女関係を構築する根である」と指摘した。高野順子(2009)は「母性思慕」と「マザコン」が谷崎潤一郎の作品における重要なものだと言った。

作品について、『春琴抄』は最高の傑作の一つと言われているから、それをめぐる研究が多いのだ。久泉田(1995)の『「春琴抄」の研究』はいろいろな角度から『春琴抄』を研究した。例えば、『春琴抄』の主題、『春琴抄』の構成、『春琴抄』の文章技巧、「春琴」像、「佐助」像などがある。『痴人の愛』については、野口武彦(1973)は『谷崎潤一郎論』に「女の神聖性を出現させるためにはまずこれを娼婦かしなくてはならぬ」と言い、女と悪の関係を説明した 。ほかの視点は『痴人の愛』のマゾヒズム、思想性などがある。

　中国における先行研究は大体谷崎潤一郎の文学主題あるいは『春琴抄』などの作品をめぐる研究である。李芸德(2013)は『论谷崎润一郎文学作品中的美意识』を書いた。その論文は「谷崎潤一郎の美意識は官能的な美への執着、女性美への追求と古典美への賞賛に集中してる」と評価した。