それを三点にまとめると、まず、漢字の使用が活発化し、特に職場で一層使われるようになった。戦後、女性の社会的地位が高くなり、書面語を使う場面が増え、漢字の使用は一般的になった。次に言葉の男女差の範囲が小さくなったことである。服装、髪形だけでなく、話し言葉も男女差がなくなりつつある。最後は、敬語使用の年齢に極めて明確な差があることである。
3.日本語教科書における女性語(終助詞から)
言葉は社会文化の一部である。中国語と日本語は多くの類似点があるが、中国語に比べて日本語の男女差は非常に大きい。これは日本語の男性文化と女性文化の差異を反映している。本論文は、大学のコースで使用されている日本語教科書から抽出した女性語の使用状況を分析してみる。本稿では語彙レベルの女性語のみに着目し、終助詞を中心に討論する。