要旨日本語の指示詞研究は、古くから国語学、日本語学の分野において多大な関心が持たれており、それに関わる論文も多数存在している。しかし、指示詞の用法は非常に複雑であるため、未だに日本語学習者の頭を悩ませる問題の一つである。本研究では、文脈指示用法を中心に、「ソ」系指示詞を取り上げ、その特徴や内的機能などを分析する。さらに、その結果に基づき、中国語との対照を行い、日中指示詞の特徴、使い分け方などを探究する。47673
キーワード:「ソ」系; 指示詞; 使い分け; 日中対照
关于「ソ」系指示词的日中对照――以文脉指示用法为中心――
摘 要日语指示词的研究,从古开始就在国语学、日语学的领域中被广泛关注,同时也有大量的相关论文存在。但是,因为指示词的用法非常的复杂,仍然是日语学着头疼的问题之一。在本研究中,以文脉指示用法为中心,以“ソ”系指示词为例,分析其特征和内部机能。在此基础上,通过中日对照,进一步研究中日指示词的特征、区别使用方法等。
毕业论文关键词: “ソ”系; 指示词; 区分方法; 中日对照
目 次
1.はじめに 5
2.先行研究 5
3.「ソ」系指示詞 6
3.1「ソ」系指示詞の定義と分類 6
3.2「ソ」系指示詞の用法 7
3.2.1「ソ」系指示詞の使い分け 7
3.2.2「ソ」系指示詞の文脈指示用法 8
3.2.2.1 ソ系-ア系 8
3.2.2.2 ソ系-コ系 9
4.「ソ」と対応する中国語指示詞 10
4.1中国語指示詞とは 10
4.2日中指示詞の対応関係 10
4.2.1「ソ」系指示詞と対応する場合 11
4.2.2「ソ」系指示詞と対応しない場合 12
4.2.3 まとめ 13
5.おわりに 13
【参考文献】 14
中文参考文献 14
日文参考文献 14
1.はじめに
指示語または指示詞とは、話し手のいる地点と状況を基づいてものを指し示す機能を持つ語であり、特に代名詞や限定詞として用いられるものであると定義されている。これまでの研究では、指示詞はコ系、ソ系、ア系、ド系に分類されている。指示詞の用法から見ると、指示詞は主に現場指示用法と文脈指示用法に分類されている。
指示詞と言えば、日本語学習者は最初にコ系、ソ系、ア系から勉強し始めたと思う。初級の段階では、まず物理的な距離によってコソアを使い分けている。その時、中国人学習者はよく「コ」を「这」、「ソ」「ア」を「那」に対応させて習い始める。しかし、次第に中級の段階に入ってくると、指示詞の使い分けは単に物理的な距離ではなく、文章の脈絡や話し手の感情など様々な要素も考慮に入れなければならなくなる。以上のように、指示詞の使い分けは実に複雑なものである。対応関係から見てもそうである。例えば、日中対訳コーパスから実例を抽出してみると、「コ」は必ずしも「这」に対応せず、「ソ」も単なる「那」に対応しないことがわかる。文脈によって、「ソ」と具体的な内容で対応する場合もある。