要旨近年、中国では浮世絵についての研究が増えている。中でも、見立絵は浮世絵の一種であるが、それに関する研究は十分に行われているとは言えない。鈴木春信は見立絵を創作した第一人ではないが、彼のかき方はこの画風を集大成したと言っても過言ではない。したがって、見立絵を研究する際に、鈴木春信をも研究する必要があると考えられる。小論では、見立絵の定義、発展、作品、画家などを整理し、それをもとに、鈴木春信の見立絵の作品を分析した。58276
キーワード:浮世絵; 見立絵; 鈴木春信; 典故
摘要近年来,在中国对浮世绘的研究日益增多。其中,见立绘作为浮世绘的一种,与此相关的研究却还不是很充分。铃木春信虽然不是创作见立绘的第一人,但是他对此做出的贡献之巨,被称之为集大成者也不为过。因此,在研究见立绘之时,研究铃木春信也是很有必要的。本论文整理了见立绘的定义、发展、作品和画家等资料,在此基础之上,对铃木春信的见立绘作品进行分析。
毕业论文关键词:浮世绘; 见立绘; 铃木春信; 典故
謝辞
本稿はテ―マの選択から書き上げまで、おおよそ一年もかかりました。本稿の作成において、懇切丁寧にご指導くださった多くの先生方に、謹んで感謝の意を表します。とりわけ、姚先生には、絶えずご指導と励ましをいただきました。言葉遣いなどについて、丁寧にご指導をくださいまして、心から、深く感謝しております。また、同寝室の李さんと王さんと范さんと楽しく四年間の大学生活を過ごすことができました。ここに、皆さんに厚くお礼を申し上げ、皆さんの輝かしい未来をお祈り致します。
目 次
1.はじめに 1
1.1 見立絵について 2
1.2 先行研究 3
2.鈴木春信その人とその作品 4
2.1 鈴木春信その人 4
2.2 鈴木春信の見立絵 5
2.2.1 『雨夜の宮詣で』と日本の古典謡曲『蟻通』 5
2.2.2 『風流やつし七小町雨乞』と小野小町の俗談 7
2.2.3 『見立竹林七賢』と中国の「竹林七賢」 8
2.2.4 『玄宗皇帝楊貴妃図』と中国の歴史 9
2.2.5 『雪中相合傘』と漢画『雪中鴛鴦図』 9
3.鈴木春信から啓発をもらった画家たち 10
3.1 司馬江漢の『見立荘子胡蝶の夢』 10
3.2 磯田湖竜斎の『風流見立坐敷八景・時計の晩鍾』 11
4. 終わりに 12
参考文献 13
1.はじめに
絵は人間の精神世界の表現方式の一種で、文化の構成部分である。江戸時代の浮世絵は日本文化の歴史上、絵画の代表として非常に高い芸術価値と研究価値がある。
中国人は最も早く日本に留学して、美術を勉強する学生たちは日本画を研究することに多くの精力を費やした。日本画は日本の伝統的技法・様式に従って描かれた毛筆画のことである。岩絵の具などを用い、絹・和紙に描き、明治以後、油絵などの洋画に対していう。たしかに1970年代末期に中日国交が回復して以降、日本の浮世絵は中国人に知られるようになった。しかし、研究したのはただ美術界の一部の学者に過ぎなかった。