要するに、島国の自然状況に順応しながら、日本人の胸に染み込む「無常」は、日本人の精神と社会、文化に大きな影響を及ばしている。そして、筆者がたくさんの資料と文献を調べて、日本文化、日本社会と日本の民族特性を突っ込んで研究するために、この論文を書く。

２　無常観とは

宗教に了解しない人々は仏教からの無常観によく知らない。しかし、このような無常の観念は日本人と日本社会に大きな影響を与えた。これらの影響を論じる前に、無常観の意と起源を書くの必要があると思う。本章はこれについてを論述する。

２．１ 無常観の意

「無常観」は仏教に出た言葉で、三つの意がある。一つは「諸行無常」の思想で、世の中ですべての物事がずっと流転して、永久に不変しないものがないという意である。または「五蘊無常」の思想で、簡単に言えば、衆生の肉体と精神を含む万物が永遠に存在することができない。最後は仏教の中でたいへん重要な「空観」の思想である。即ち、万物は幻だけ、有無の間に明確な境界線がないという意だ。

日本人に対して、「無常」の意が一方は仏教に存在した万物がずっと変化したの哲理だ、一方は人生が幻だと感じたものである。これをもとで、島国の自然環境を加え、日本人の特有な「無常観」は即哀れの中で世事の無常と感嘆しながら、一生懸命に無常の中で生存を持ち続けることと発展することを探求するのを形成する。

無常観は詠嘆式、抒情式な悲しい気持ちをとして、ある程度で日本人の共鳴を呼んだ。実際は、無常観が他の審美感や危機感など感覚と同じで、心持ちの一つだけだといっても過言ではない。したがって、「無常観」とは、もっと正確に言えば、「無常感」と呼ばれるべきだと思う。

２．２ 無常観の起源

紀元前の6世紀～5世紀、仏教が古代インドに産生した、その創始者は古インドに生まれた王子、喬達摩·悉達多というものだ。聞くところによると、29歳の喬達摩·悉達多が生老病死の苦しみと深く感じたので、王族生活を放棄した、菩提樹の下で修行することにする。6年の大変に修行することを通じて、ついに35歳の時に菩提樹の下で悟りの果を得た。そして、衆生は苦しい境遇を離れることができての仏教を創立した。その後、喬達摩·悉達多は仏教の弟子に釈迦牟尼を尊称していわれた。

釈迦牟尼は自身の経歴によって、「無常」の哲学を主張した。これは正に無常観の起源である。万物が流転し、永久に変わらないことが存在しない、どんどん変わってしまった。具体的に言う、今存在の建物がしだいに崩壊して、今生いきている人々は長年を経て逝去しまう、何も永久に同じ形を保持することができないという哲学だと思う。

6世紀に、仏教は大陸文化の担体をとして、中国と百済を経て、日本に伝来した。日本固有の文化信仰と衝突し、対峙したことを通じて、仏教が日本社会でだんだんと発展していた。また、日本民風、民俗と伝統文化の影響下、民族特色がある本国の仏教が生まれた。その後、日本にますます重要な影響を及ばしていた。仏教の発展につれて、その中できわめて重要な無常の哲理が日本人の心に根を下ろした。

３　日本人の無常観の形成要因