二つ目は日本人が精神、信念の力を信じている。彼らによく言われる言葉によれば、「精神が一切であり、永久不滅のもの」であり、「物質的な事物も無論で必要だと思うが、それらは二の次のもので永続きはしない」という言い方もある。一旦「人に迷惑をかけない」考え方が生まれれば、ほかの伝統文化と一緒に永遠に広く語り継がれている。
三つ目はほかの人の考えを重視することである。周りの人々にどう思われるかということが、大切なことだと考えている。そして日本人にとってのこの点に関する観念が、或いは日本文化の中に深く植え付けれた関心の一つであったである。自然に、自分の名声を汚さないようにする義務がある。自己の名声を輝かすためさまざまな行為がある。したがって、それは「ふさわしい位置」が要求する種々雑多な礼法を如く守り、苦痛に望んで、「泰然自若」どした態度を示し、専門の職業や技能に置ける自分の名声を守ることを含んでいる。人に迷惑をかけることで、周りの人がどう思うかと考えると、自分の行為について注意しなければならない。万一「その子、迷惑な人な」というイメージが残っていれば、その人の名声も悪くなる。それは名声を大切にする日本人にとって、絶対したくないことだと考えられている。
最後の四目は、日本人たちの修養について話である。日本の道徳律のように、あれほど極端な義務の返済と、徹底した自己放棄とを要求する道徳律は、当然首尾一貫して個人的欲望に、人間の胸中から除去すべき罪悪という烙印を押していそうに思われる。古典仏教の教えがそうである。
3 日本社会のマナー文化
3.1 マナー文化について
「社会的迷惑」というテーマで研究が行われ、社会的迷惑は専門的に言えうと、「当該行為が、本人を取り巻く他者や集団・社会に対し、直接的または間接的に影響を及ぼし、多くの人が不快を感じるプロセス」と定義される。「迷惑」も「明文化されたルールや法律に違反した」・「ルール化されていないが、他者に実害が及ぶ」・「実害はないが、他者に不快感を与える」という三つの種類で分かっている。「迷惑をかけない」という考えを持ち生きている日本人たちは、「他人に迷惑をかけない」から、例え社会責任感とか「恩返し」とかさまざなな日本社会のマナー文化が見えられる。これから、「厳格な責任感」・「各々其の所を得」・「恩返し」・「義理」四つの部で説明したいと思う。
① 厳格な責任感
日本人は礼儀正しいだけでなく、真面目だと海外でもよく言われており、これが日本人特有の「厳格な責任感」という意見がある。日本の国語辞書によると、「責任感」とは自分の仕事や行為についての責任を果たそうとする気持ちである。そして、個人の立場から集団に対する責任という点では、日本人の持つ責任感は強いといわざるを得しない。「責任」と一口に言っても、その「責任」の内容は大きく分けて2つがあると語っている。一つは、ルールを破らない、約束を守るという責任ということである。もう一つは、社会に参加する一員として貢献するという責任である。日本の場合では、普段に社会に参加する一員としての責任が果たされていないことがよく言われている。
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