1.2 研究の方法と先行研究
小論では、まず日本の映画の歴史を整理してみる。1896年から映画史を具体的に3段階に分かれている。毎段階は選んた代表性の作品と監督を簡単に説明をする。それで、日本人の美意識について探求したい。「もののあわれ」、「わび」と「さび」の素朴な同調などが基調になっている。それらは映画を見て、それについての映画作品の資料や美学についての資料を自分で分析するの方法として導入する。それから、必要によっては、比較対照の方法も導入し、日本の映画から日本人美意識を見る。最後は、この論文の啓示や不足について簡単に説明をする。
実は、先行研究ははっきり述べることができないから、私が主に参考した資料は、一つのは四方田犬彦の「日本映画史100年」である。この文章はほとんど日本の80年代以降の映画史を現れる。でも、これはただ日本映画を紹介するから、私の研究対象とちょっと違う。それでも、私にとって日本の映画史についての研究に大きな助けをすると思っている。もう一つのは「日本大百科全書」という本である。この本は小学館が1984年に出版したものである。その名の示すとおり、実はそれは説明書である。私が日本人の美意識に対する了解は大部分この本から生まれている。
その他、日本人の美意識についての文章は少なくない。でも、研究の立場は全然違う。例えば、「茶道から見る日本人の審美観」(楊秋香 1998)や「日本人の自然観から日本人の美意識を見る——岩井映画作品を通して」(张玲 2006)などである。しかし、視点は違っても研究方向や組み立てを決めることを助けると思っている。
2.日本映画の概況
トーマス・エジソンが1891年に発明したキネトスコープは世界的な映画の起源になると言われるが、1896年11月にそれで映画は日本で最初に上映なされた。映画が日本に到来する時代、日本は世界でも稀な高い識字率を誇っており、大衆的な読み物から新聞、児童書などあらゆる書物が庶民に親しまれていた。また、映画よりはるかに長い歴史と伝統を持つ歌舞伎や人形浄瑠璃などの大衆演劇が日本映画に与えた影響も計り知れない。これは今でも映画館を劇場と呼ばれる場合がある。
また、初期の無声映画時代、上映にあたり、弁士と呼ばれるフィルムの説明者が存在したが、映像と分離した音声を享受するというシステム、口踊芸と呼ばれる洗練された語りの手法は、既に人形浄瑠璃をはじめとする演劇で確立されており、日本人にすんなりと受け入れられ、独自の発展を遂げたとされる。庶民にとって映画が素晴らしいかどうかは弁士の能力にかかった、花形の弁士が演じる映画はいつも人気を博した。無声映画とは声の無い映像のみの映画を指すが、日本映画においては真の意での無声映画は存在していなかったと言って良い。日本人にとって、第一部の真の映画は1898年に浅野四郎の短編映画「化け地蔵」と「死人の蘇生」である。ここから今まで日本映画は日本文化の影響に基づいて自分の特定の道を発展し、次第に日本を代表する大衆娯楽に重要な地位を占めていた。今、私は日本の映画の歴史を具体的に3段階に分かれて述べる。
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