オノマトペに関心を持っている日中両国の学者により、研究が行われてきたが-优尔^文'论"文.网www.youerw.com、細かい点やある具体的な語彙についての分析が多くはないようだ思われている。そこで、本稿では、オノマトペの「ぎりぎり」を中心に、「ぎりぎり」の使い方を明らかにし、それぞれに対応する中国語訳を検討してみたい。
以下、まずは、オノマトペの定義や分類をまとめ、日中両国はそれについての研究現状を知る必要がある。また、コーパスを利用し、「ぎりぎり」が含まれている例を探し出す。次に、「ぎりぎり」の使い方を分析する。最後に「ぎりぎり」の日本語文法に基づき、それぞれに対応している中国語訳を明らかにする。
2. 先行研究
2.1 オノマトペの定義
各辞書によると、
『大辞林』:擬音語に同じ。
『広辞苑』:「声喩・擬音語」の総称。
『新明解国語辞典』:擬音語・擬声語・擬態語を包括的にいう語。
オノマトペは、現行の辞典類(注1)をまとめると、次のようになる。
擬音語(または擬声語)、擬態語などを含んでいる言葉の総称である。
ならびに、擬音語は、実際の事物の音や人、動物の声などをまねて表す語であり、擬態語は身振り、物事の状態や様子などの感覚印象を言語音で表現する語である。
国語大辞典によると、擬声語が、自然の音声を言語音で直接的に模倣するのに対し、擬態語は間接的に模倣し象徴的に言語音に写したものであることがわかる。
2.2 オノマトペの分類
前述のように、オノマトペは大体擬音語と擬態語の二種類に分けられるが、擬音語、擬声語、擬態語の三つに分けられるところもある。『日本語オノマトペ辞典・擬音語擬態語4500』は、「擬声語という言い方もあって、そのほうがなじみ深いという場合もあるかと思います。また、人によっては、擬音語、擬態語の総称として使う、ということもあります。」と述べている。