3.2 日本漫画とは
1814年、江戸時代の有名な画家である葛飾北斎の『北斎漫画』の中で、「漫画」という語が出現した。平凡社の『世界大百科事典』(1972)によると、日本漫画は笑わせることを目指した絵である。二十世紀三十年代、児童漫画は大発展していた。1947年、『読売新聞』に載られた近藤日出造などの成人向け漫画は大人気であった。二十世紀六十年代初期、青年向け漫画である「劇画」が現れた。1965年から1975年まで、少女漫画は盛んでいたため、漫画は全民文化となっている。二十世紀八十年代から、日本漫画は世界に拡がって、大発展している。日本漫画の種類はさまざまで、読者の年齢や性別で、児童漫画・少年漫画・少女漫画・青年漫画・女性漫画・成人向け漫画の六種類に分類されている。日本漫画は一般的に「コマ、登場人物、背景、吹き出し、音喩、漫符、台詞、その他の技法」からなっている。日本漫画の読みすすめ方は中国の書類の読み進め方とは違って、右から左のページへと読み進めることである。ページ内においては、右上から左下へと向かって読み進める。
3.3 中日漫画の比較
風刺とユーモアは中国漫画の主な特徴である。中国における新型漫画は日本漫画の特徴を輸入し、徐々に発展してきた。日本漫画は少女漫画の出現のおかげで、全民文化となっている。ストーリーの面白さや上手な絵画や生き生きとしている登場人物などが日本漫画の特徴である。日本においては、漫画の種類は明確に分類された。しかし、中国においては、そのような分類方法はなかった。つまり、中国の場合では、漫画は明確に分類されなかった。また、中日漫画の読み進め方と製版方法には違いもある。文献综述
3.4 まとめ
中日漫画はもともと定義において、相違点がある。分類方法と読み進め方と製版方法などにも違いが生じてきた。したがって、いくつかの日本語原版漫画と中国語訳本を読み比べ、詳しく研究し、中国大陸における日本漫画の翻訳現状を考察したいと考えられる。
4 中国大陸における日本漫画の翻訳現状
本章は『クレヨンしんちゃん』、『ちびまる子ちゃん』、『夏目友人帳』の中日版を考察対象に選び、翻訳言葉と製版方法などの面から日本漫画の翻訳現状を分析する。特に漫画に現れた言葉遣いの翻訳について比較して分析する。それから、その中日版の異同から中国大陸における日本漫画の翻訳の問題点を明らかにする。