3。2。5 「思いやり」の実例 7
4。 考察 9
4。1 「思いやり」に対する考えの相違点または共通点 9
4。2 共通点についての分析 10
4。3 相違点についての分析 10
5。 終わり 13
5。1 本研究のまとめ 13
5。2 今後のFrom优Y尔E论W文W网wWw.YouERw.com 加QQ75201,8766 課題 13
参考文献 14
1。 初めに
「思いやり」は日本の文化として認識され、また、多くの研究によって指摘されている。日本の学 校教育において繰り返し、強調されるばかりではなく、乗り物では思いやりゾーンが設置されるなど、 あらゆる場面で「思いやり」という言葉をよく耳にする。実際、総務庁の日本・アメリカ・韓国の三カ 国比較調査 (1995)では、「親が子どもに望む性格として、日本では、「他人のことを思いやる心」 (61。9%)が最も多く、重要なこととなっている」。結論から見ると、「思いやり」は既に日本人の心に 定着し、肯定的なニュアンスが含まれているため、みんなに認可された文化と言っても過言ではない。 また、「思いやり」はますます人間関係に求められ、潤滑剤とも呼ばれ、重要な課題となった。そし て、現代社会には予想出来ないような悲惨な事件など頻発するとともに、「思いやり」もなおさら重 要視されている。论文网
以前から「思いやり」をよく耳にしたことがあるが、実際に日本にきて初めて、日本人の「思いや り」をようやく実感することができた。しかし、「思いやり」は一体何なのか。国外の先行研究から 見ると、「思いやり」には「察し」「気遣い]「共感」「同情」「和する」「利他主義」「想像」「心配」の 気持ちが含まれる。新世紀日漢双解大辞典によると、日本語の「思いやり」を中国語に訳すと「同情、 体贴、体谅、关心」になる。両国の大学生の間ではどのように考えているのだろうか、どんな違いが あるのだろうかという疑問を持っており、考察を進めたい。
本稿では、今までの研究を踏まえた上で、既存した「思いやり」の定義―「他者の身になって気遣 い、その気持ちをちゃんと理解すること」に対し、中国の日本語学習者を除く大学生と日本の大学生 を対象に、それぞれアンケート調査を実施し、両国の大学生の考えを比較しながら、相違点もしくは 共通点を述べる。そして「思いやり」という文化を徹底的に理解し、できるだけ自分の行動にも実行 するようにしたい。最後に、今後の課題をまとめる。
2。 先行研究と本研究の立場
2。1 先行研究
「思いやり」とは何かについては、近年いくつかの論文により、研究されている。また、いくつか の辞書にも明記されている。ここで、先行研究の記述と辞書での定義を取り上げ、以下のようにまと める。
Lebra(1976)は、「思いやり」とは、他者が感じている喜びや痛みといった感情を間接的に経験し、 また他者を助けるために、言語的に明示されなくても他者の感じている気持ちを感じ、察する能力で ある」と指摘している。また、天沼香は先行研究を踏まえて人間関係の視点から「思いやりとは、他 者の身(心)になって、その気持ちを察して当該の他者の深く気配りすること」と意味付けた。彼女 は「思いやり」は潤滑剤であり、その「察する気持ち」が人間関係には最も重要な要素になっている と指摘した。