本稿では、まず扇子の概況を説明し、次に扇子と日本人の絆を引き出す。また、扇子から日本人の意識を分析する。最後に、扇子の中に包含しているの芸術美を発掘し日本の文化をわう。
2 扇子の概況
2.1扇子の紹介
基本の形態は数本から数十本の細長い竹や木で出来た骨を束ねて端の一点で固定し、使わないときは折りたたみ、使用時に展開するということである。骨には紙が貼られて、展開すると紙を貼られた部分が扇面となる。折り畳むことでコンパクトに納めることができる。また、扇子を開く角度は、大体九十度から一百八十度の間である。扇子を開いた形は、「扇形」と言い、幾何学の用語にもなっている。源:自*优尔`%论,文'网·www.youerw.com/
扇子の構成は骨、扇面、要、責などの部分である。骨の材質は、一般的には竹製または木製のものが多く、先端部は薄く細くなるテーパ構造になっている。大抵の扇子の骨は細長く、折り畳んだ和紙を張って開くと段になるように展開する。骨組みのうち一番外側の部分はとくに太く、内側の骨とは逆に先端部ほど太くなっている。親骨に装飾として漆塗りや蒔絵などの細工が施されているものもある。なお、白檀などの香木を平たく削ったものを重ねて作られる扇子があるが、この形式の扇子はすたれ気であり、紙を貼ったものが主流である。扇面はあおぐ時に風を送る部位である。骨が完全に開ききらないように固定する働きもある。伝統的な扇子では和紙を張るが、合成繊維や布を貼ったものもある。この扇面に絵を描く必要から、湾曲した形状(いわゆる扇形)の紙に描く、扇絵と呼ばれる日本画の形式が発展した。この扇絵を得意としたのが、俵屋宗達であるといわれている。要は扇を開く際に根本で止めるものである。扇子の要は、金属やプラスチック、鯨ひげなどで骨を束ねている。この部位が壊れると扇子としての用をなさなくなるため、最も重要な部分である。責は扇を止める帯状の輪である。
扇子の用途は以下の通りである。風を送る、これは主な用途である;また、口を隠す、贈答、芸能と諸芸道における持ち物、挨拶の境、投扇、弓矢の的、棋士の思考の際の手すさび、張り扇、人を叩く、応援、盆の代用、ツッコミ用ハリセンなどたくさんにある。
2.2扇子とうちわの違い
同じ扇のなかまであるうちわ(団扇)と扇子であるが、この二つの厳密な違いをご存知でしょうか。まず、三つの単語の意を簡単に説明する。
一番目に、扇とは円形、または円の一部を欠いた形状をしており、その形で扇ぐと風を送ることの出来る物を指す。うちわも扇子も同じ「扇(おうぎ)」の一種である。古くは扇(おうぎ)と呼ぶのが普通であった。「おうぎ」という言葉は「あふぐ」(扇ぐ)の派生形の「あふぎ」である。二番目に、扇子とは、「扇の子」と書く通り小型の扇のことを指して、折りたたみ式の場合、横にスライドさせて扇面を見せるのが扇子である。基本の構成は骨、扇面、要(かなめ)、責(せめ)というの部分がある。軍扇、鉄扇、舞扇、飾り扇など、様々な種類もある。最後に、団扇(うちわ)の「団」とは丸を意であり、つまり丸い形状の扇であればうちわとなるのである。折りたたみ式もあり、その場合は前後に360度開いて扇ぐことができる。