本論文はおおきく三つの部分から構成されている。まず、先行研究を分析し、日本女性の婚姻現状を説明する。次に、日本女性の結婚観の変化と現代新たな婚姻観念の特徴を紹介する。最後に、各方面から日本女性婚姻観変化の理由を分析する。

2. 先行研究

旧来の結婚観「女の幸せは結婚」という通念と違って、個人を中心とする恋愛結婚観は現代の主流になっている。NHKの調査によれば、戦後、見合い結婚は年々減少し、恋愛結婚が増加している。敗戦直後に約七割強が見合い結婚で二割弱が恋愛結婚であったが、だいたい昭和四十五年ごろに両者が半々になり、昭和五十二年には恋愛結婚が約六割になった。昭和五十七年度には恋愛結婚が七割強になっている。恋愛結婚・見合い結婚という分類が事実をどれほど正確に伝えているかは分からないが、現在の日本において個人の自由意志による配偶者選択が過去に比べてはるかに増加していることは確かであるといえようだ。小野寺信と小野寺百合子に翻訳された『恋愛と結婚』(新評論株式会社、1997)では、「恋愛の進化」、「恋愛の自由」、「恋愛の選択」三つの視点から、現代女性の恋愛意識の変化が見られる中、結婚観も変化が現れてきた。佐藤剛史の『大学で人気の先生が語る<恋愛>と<結婚>の人間学』は、冒頭に結婚に関する二十の質問をして、答えながら、思考を進める。そして、結婚にまつわる現状と問題、結婚する理由、結婚しない理由、パートナーを選ぶ際に考え、子供がほしいのであれば知っておくべきことの点から、恋愛と結婚が深く理解できる。新田ひさしの『結婚と家族についての101章』は家族問題で悩んでいる人だけでなく、結婚しようとしている人々に個々の実際例を具体的に紹介して、当事者のプライバシーや心情に配慮して一般化した表現に止めた。 

日本でも現在、結婚は個人の自由意志に基づく私的な契約となっている。善積京子の『結婚とパートナー関係——問い直される夫婦』(ミネルヴァ書房、2000)では、日本の結婚類型は、共同体主義的婚姻から家族主義的婚姻、そして個人主義的婚姻へと結婚のあり方が変動してきたと指摘している。さらに、女性地位の上昇と同時に、男尊女卑の論理観も弱まり、伝統的な考え方と違ってさらなる自由・独立を求める結婚観が生まれた。産業化の進展は女性の教育機会の拡大や女性労働者の需要の増大を促進し、その結果、性別役割分業に基づく〈相補型結婚〉から、夫婦がそれぞれ経済的自活と身辺自立の能力を持つことを前提にした〈自立型結婚〉に変容してきている。「男は仕事、女は家庭」という性別役割分業に賛成する人は少なくなっていきている。

その一方、戦後しだいに高等教育を受ける女性が増加するに従って、女性の社会進出意欲が強まっており、大卒女性の結婚観も変化してきた。吉田昇と神田道子の『現代女性の意識と生活』(日本放送出版協会、1975)では、「職業と結婚」、「結婚年令と理由」、「学歴と結婚」、「高学歴化社会と結婚の実情」四つの観点に分けて、様々なアンケート調査に基づいて大卒女性の結婚実状を説明した。多くの大卒女性は教育を受けて就職するため、つい結婚の適齢期を逃がしてしまったとという問題に直面する。これによって、「婚活」が活発化している。山田昌弘の『「婚活」現象の社会学』(東洋経済新報社、2010)では、「婚活現象」を、日本社会の中での、結婚に対する意識、行動変化のプロセスの中の一つの出来事として捉えている。その中で、「婚活」が流行した背景、結婚行動の実態、「婚活」の影響、そして、欧米の目から見た「婚活現象」について、専門家が論じている。

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