キーワード:大槻文彦;言海;漢字;国語国字;仮名使用論
目次
摘要.I
要旨...II
1.はじめに1
2.家庭背景2
3.集大成した『言海』.2
3.1『言海』について..2
3.2『言海』の編纂過程..4
3.3「ことばのうみのおくがき」..4
3.4『言海』の出版とその意義..5
4.大槻文彦と漢字廃止論...5
4.1背景.5
4.2日本の状況.6
4.3国語という思想.6
5.終わりに...9
参考文献.10
1.はじめに 弘化4 年、大槻文彦は江戸に生まれる。大槻玄沢を祖父に持つ。玄沢が蘭学興隆期の有名な蘭学者である。父は大槻磐渓で、江戸時代後期から幕末にかけて活躍した漢学者で、文章家としても名高い。兄に漢学者の大槻如電がいる。兄の様々な方面に才能を発揮するタイプと違って、文彦は1 つのことを地道にやり遂げる性格である。家系の影響から、幼い頃より高名な人物と多く交わる機会が多く、日本初の近代的国語辞典『言海』の編纂者として著名で、宮城師範学校(現・宮城教育大学)校長、宮城県尋常中学校(現・宮城県仙台第一高等学校)校長、国語調査委員会主査委員などを歴任し、教育勅語が発布された際にいち早く文法の誤りを指摘したことでも有名である。[1] 19 世紀~20 世紀にかけて、英・仏・米・独・伊などの国、いわゆる「列強」と呼ばれる各国では、国語の統一運動と、その集大成としての辞書作りが行われた。 明治政府は「日本が近代国家の仲間入りをするためには、日本語という国語を統一する必要があるから、我が国にも国語辞典が必要だ」と考えたのである。当時文部省報告課に勤務していた大槻文彦が、報告課長の西村茂樹に国語辞典の編纂を命ぜられ、編纂を開始した。『言海』はどのように編纂された、どういう意義をその社会に付けたのを探究しようとしている。すなわち、『言海』の影響力を探究したいと思う。 1980 年代以後、日本ではワープロ·パソコンといった情報機器の普及によりタイプ印字がたやすくなったが、そこに至るまでの長い活字文化においては印刷技術の活用に感じが大きな障害となっていた。第二次世界大戦後の一時期には、漢字使用を制限し、日本語表記を単純化しようとする動きが強まった。 江戸時代末期頃から漢字廃止を唱える者が現れはじめた。それから、大槻文彦と漢字廃止論の関係を述べていた。 なお、大槻文彦及び『言海』に関する先行研究は中国と日本にわたって多数に上るが、仮名採用論との関係に照準を当たる研究は、管見の限りでは見当たらない。そういう意では本論が先駆的とも言えようが、残念ながら、方法的他山の石の借りることができない。
2.家庭背景 文彦は、大槻玄沢を祖父に持つ。玄沢は杉田玄白・前野良沢の弟子である。蘭学興隆期の総帥格で、青年期の磐渓は「玄沢の息子」としても知られた存在であった。玄沢はロシアに漂流し帰還した大黒屋光太夫と交流があり、またニコライ・レザノフの遣日使節で、帰国した津太夫一行によるロシア情勢を伝えた『環海異聞』などの著作があり、これが後に磐渓の新露開国論に影響したと推測される。 文彦の父は大槻磐渓で、玄沢の六番目の子息である。父・玄沢はその蘭学仲間・桂川甫周が雑談中、蘭学が盛んにするために玄沢が訳した蘭語(オランダ語)当時の学術用語である漢文体の文章に翻訳させるため、磐渓を漢学者として育てようと話し合ったというエピソードがある。実際に磐渓は、漢学者としての道を辿ることになる。江戸時代後期から幕末にかけて活躍した漢学者で、文章家としても名高い。家系の影響から、幼い頃より高名な人物と多く交わる機会が多く、エリート(やや揶揄した言い方すれば「お坊ちゃん」)として育ったことから、性格は鷹揚で、暗さは無かったという。天下国家を語ることを好み、酒と書をこよなく愛した。英雄志向が強く、この時代では珍しく、ナポレオン・ボナパルトに注目していた一人でもある。磐渓自身も砲術修行を行っており、砲兵から皇帝にまで上り詰めたナポレオンに興を持ったのであろう。 文彦は儒学者・大槻磐渓の三男として江戸木挽町に生まれる。兄に漢学者の大槻如電がいる。兄の様々な方面に才能を発揮するタイプと違って、文彦は1 つのことを地道にやり遂げる性格である。幕末には、仙台藩の密偵として鳥羽・伏見の戦いに参戦してもいる。戊辰戦争後に旧幕府側に付き奥羽越列藩同盟を提唱した父の磐渓が戦犯となった際には、兄の如電とともに助命運動に奔走した。[2] 大槻玄沢以後、大槻家は優れた学者を何人も輩出し、「西に頼氏あり、東に大槻氏あり」と称された[3]。実際、仙台藩の学業は、養賢堂をはじめ大槻家の人材が多く担っていた。また、特に有名な大槻玄沢・大槻磐渓・大槻文彦の 3 代は、「大槻三賢人」と呼ばれた。 3.集大成した『言海』 日语论文大槻文彦与《言海》及意义(2):http://www.youerw.com/yingyu/lunwen_42249.html