中川正之(1999)では「上」「里」「学校」「駅」などについて意味の視点からの記述が見られる。そのうち、中国語の“上”が表面をあらわすのに対して、日本語では重力に逆らう方向をあらわす傾向があると対照研究の視点から日中方位詞の「上」の意味の違いを述べた。
陳紅(2002)では、日中両言語における「上」の使用頻度を調査し、中国語の“上”が日本語の「上」より多く使用されるという結論と日本で「上」が使用されない場合は助詞が現れることが多いという結論を出した。日本語で「上」がない場合は助詞が現れることが多いと述べた。そして、「上」の使用の原因をも考察した。