要旨本稿は中国の物乞いの歴史変遷、当代中国物乞い現象と隣国日本で溢れているホームレスの変化発展史、また、これらについての筆者の考えを述べた。筆者は本稿を通じて深刻化しつつある物乞い現象の実情を皆様に深く掌握し全般的に認識できるように簡潔にまとめた。最終的に、政府と人民がなお一層関心をもって、自国の国情に合わせて、日本の経験や方法を参考にし、より一層効果がある道を探り出すべきであるという結論を得た。46350
キーワード:物乞い;ホームレス;貧困問題;乞食対策;恥の文化
摘要本文将呈现当代中国的乞讨现象和邻国日本泛滥的流浪汉发展史,并陈述了就此的笔者的观点。笔者希望通过本文能让政府和人民更深入和全面的认识乞讨现象这一大难题,能倍加关注,同时结合本国国情,并参考日本的经验和方法,探索一条更行之有效的道路。
毕业论文关键词:乞讨;流浪汉;贫困问题;乞讨对策;羞耻文化
目 次
はじめに
第一章 物乞いの歴史
1.1乞食の由来―托鉢
1.2乞食の歴史発展
1.2.1日本の非人と乞食対策
1.2.2古代中国の乞食と丐帮
1.2.3古代中国の乞食問題の背景
第二章 当代中国の物乞いと日本のホームレスの現状
2.1当代中国の物乞い現象
2.1.1当代中国の物乞い現象と乞食の生活隠語
2.1.2当代中国の物乞いの成り行き
2.1.3当代中国への影響
2.2日本のホームレス
2.2.1ホームレスの定義と分類
2.2.2ホームレスの現状問題
2.2.3ホームレスの存在する理由
第三章 物乞い現象に対しての考え
3.1日本と中国との比較を通して、参考とすべき点
3.2当代中国物乞い問題の解決に対する考え
終わりに
謝辞
参考文献
はじめに三年前、日本の映画『容疑者の献身』を見て、初めて日本のホームレス問題に注意していた。その映画で、被害者の元妻・花岡靖子の隣人である石神が「花岡靖子を守るため」とはいえ、名も知らぬ誰からもあまり注意されていないホームレスを「死体すり替えの道具」として「使い捨てる」ことに対して、原作では、石神は「あいつら(ホームレス)には、生きていても価値がないのだからしょうがない」というようなことを言っている。筆者はその男の言論と行動に驚いた。なぜそのような考えに至ったのか。ホームレスの本当の生活はどういったものだろう。それに、日本の物乞いの歴史はどういう経緯があったのだろうかという疑問が生じた。
また最近頻繁に新聞記事に出される中国の乞食社会問題は、なぜ次々にあらわれ、古代から絶えない乞食現象はなぜ消えないという疑問も抱いた。
本研究は資料的な制約と筆者の不勉強からまだまだ全体象を網羅することはできないが、なるべく中国の乞食と日本のホームレスに目配りしたい。
第一章 物乞いの歴史
1.1乞食の由来―托鉢
乞食とは、本来は仏教用語である。『現代語訳法華経(上)(下)』 (中村瑞隆訳 春秋社)によれば、「乞食」とは、比丘 (僧侶)が自己の色身を維持するために人に乞うこと。行乞。また托鉢とある。古代インドのバラモン階級では、人の一生を学生期・家長期・林住期・遊行期という、四住期に分けて人生を送った。このうち最後の遊行期は、各所を遍歴して食物を乞い、ひたすら解脱を求める生活を送る期間である。このように仏教では乞食・行乞することを頭陀行といい、簡素で清貧な修行によって煩悩の損減を図るのが特徴である。
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