総じて言えば、調理法は料理する過程の中のかなり重要な一部である。また、食材についての選択や両国の炊事用具、調味料の違いは中日料理の調理法に大きな影響を与えている。そして、本論文で両国の調理法の差異の比較を行う際に、食材、炊事用具や調味料も加えて説明するつもりである。調理法の研究は異国の食文化に対する理解に役立つと思われ、そうすることで、両国の文化の違いが分かるうえに、両国の文化と生活を尊敬し、両国間の友好関係を築くことができる。
先行研究の中に、中国の食文化や日本の食文化、調理の文化、また中日食文化の相違について全体的な比較をした研究成果は多いが、調理法の一つ一つから中日の食文化の相違を比較し、両国の文化の違いを理解する研究資料はほとんどない。この視点から両国の食文化の比較を行い、両国の文化をさらに理解したいと考える。
2. 中華料理と日本料理の調理法の違い
2.1 食材についての選択
日本は四方を海に囲まれた地理的条件で、魚貝類や海藻などの海産物が豊富である。その原因で、日本人は海産物を好み、特に刺身が好きである。また、平野部では米や野菜などの農産物、山間では山菜、キノコなどの山の幸がとれ、四季ごとに豊富な食品が用いられてきた。獣鳥肉類、動物脂、乳製品はそれほど多く食べない。その代わりに大豆製品や卵をよく食べてきた。
また、日本人の食卓には米、味噌汁と漬物は欠かすことのできないものだった。現在、パンを食べている家庭も次第に増えている。日本人もラーメンやそばなどの麺類が大好きである。日本人は、大みそかや立春前夜に年越しそばを食べる。そばは細く、寿命の延長と家の運縁起を象徴する。これは日本人の特有の文化、新年への寄託である。中国の北の一部分の省においても麺食が好きであるが、これは自然環境の制限によるもので、日本のように何かの象徴の意味がないである。来!自-优.尔,论:文+网www.youerw.com
中国は東西南北に広がる広大な国であり、地理的条件によって風土や気象が違う。当然、そこから生み出される食べ物、産物も違っている。日本の26倍もの広さをもった中国には、多くの食材があるが、生食は少ない。また、乾物が多いのは食品や保存や流通のための必要性から生まれたからである。中国の北方の主食は小麦やサトウキビを中心にしている。面食はマントウ、花巻など清蒸食品とユウティアオ、揚げソンピョンなどの揚げ物食品がある。南方の主食は米である、多く見えるのは細長い米である。また、正月にギョーザを食べる習慣がある。中国人が大晦日にギョーザを食べる原因は餃子の形状が金元宝の形で旧正月に餃子をたべるのは財宝をもたらすことを意味しているからだ。人々は各種の吉祥のものをギョウザに包み、人々には新年の祈盼が寄託が見えるのであろう。また、中国には“医食同源”ということわざがあり、食は健康を保つ源とされ、大切に扱われてきた。食材は薬でもあり、巧みに香辛野菜を使って食欲をかきたて、体調を整える。