3 日系デパートが中国へ進出する理由
3.1 本土市場の飽和化来,自,优.尔:论;文*网www.youerw.com +QQ752018766-
第二次大戦後は、ディスカウント・ストアの急成長の影響をまともに受けて家電品など量産型の耐久消費財の取扱いが難しくなり、さらに、サバーバナイゼーションの進展を背景にどんどん設営されるショッピングセンター(SC)にデパートがキー・テナントとして出店するブランチ・ストア(支店デパート)時代に入ってジュニアー・デパートメント・ストア(小規模デパート)が大きな割合を占めるようになり、取扱い商品はいっそう絞られていくことになる。各種の専門店チェーンが多彩に展開し、絞られた標的市場を低価格訴求で収奪しようとするカテゴリー・キラーが小売業界を席巻する最近では、もはや総合小売店とは言えない「専門店的デパート」が主流になってしまっていると言るだろう。これに対して日本のデパート業界に目を転じると、デパートはさまざまな問題を抱えてきたものの、戦後一貫して大規模化・総合化路線を歩んできた。それは、しばしば述べてきた通り、日本のデパートが次第にショッピングセンター(SC)的役割を鮮明にしてきたことと表裏をなすものであり、また、そのショッピングセンター(SC)的役割のゆえに、自ずから異業態小売業との競合が回避されてきたということにもなる。