第二節 現実性とは
「現実性」という概念は、客観的な対象に帰属させられるべき性質を意するのではなく、ある何らかの対象について、それが人間の認識主観に対してどのような関係にあるかに注目して、その対象の存在を肯定することを意するものと考えられる。こうした理解を提示しているのがカントである。カントによれば、「現実性」とは対象の存在を肯定することであるが、どういう場合に対象の存在が肯定され「現実的」と見なされるかと言えば、その対象が感性的な直観を通して主観に与えられる場合である。したがって、菊地惠善は「経験の質量的条件と関連したものは現実的である」と言う。(菊地惠善 2002) 日语论文日剧的现实性(3):http://www.youerw.com/yingyu/lunwen_33494.html