第2段階 主述、補足関係来自优Y尔L论W文Q网wWw.YouERw.com 加QQ7520~18766
上下の動詞がそれぞれ独立した意味を持ち、それが並列関係でなく、一歩進んで「主語―述語」の「が」格の関係を構成することがある。「することがだ」「することが
となる」と自動詞で受ける型である。
(中略)
また、「に」格の関係「することにだ」「することにとなる」の意をなす例も見られる。「~に自動詞」となる語が下接する。
(中略)
他動詞が下接すれば「を」格の補足関係「をする」の意となる。
(中略)
これら主述関係や補足関係にある複合動詞は、二つの動詞の表す意味が文法的関係で結びついており、語構成上に注意すべき一群である。
第3段階 具体的意味から抽象的意味へ
主述関係や補足関係を取る複合動詞の中には、複合するどちらか一方の動詞が本義から離れて転義的に用いられている。接辞化の第一歩と言えるとされる。
(降りだす、走りぬく、歩きとおすなど)
第4段階 造語成分への移行
下接部分が、それ自体独立した動詞としては用いられないが、複合語の中で生き残り、しかも実質的意味をまだ残している場合がある。動詞的造語成分と考えられる。
(考えあぐねる、言いそびれるなど)
第5段階 実質的意味から形式意味へ
抽象化がさらに進めば、実質的意味を失い、形式化されてしまう。
「倒れた墓石を引き起こす」なら「してする」並列関係(第1段階)としてモノ対象の実質的意味をもつが、「戦争をひき起こす」となると、「ひき」が極度に抽象化されて動詞的意味を失い、単なる強意の添えことば(接辞)と化してしまう。论文网
2。1。2。 金(2014:43-46)
金(2014)は、主に前項動詞と後項動詞が単純動詞として使われる際の意味から変化しているかどうかに注目し、複合動詞を以下の5つのタイプに分類している。
タイプ①:前項動詞あるいは後項動詞が単純動詞として使われる際の意味と変化がない複合動詞。
タイプ②:後項動詞が単純動詞として使われる際の意味から文法的な意味に変化した複合動詞。
タイプ③:前項動詞または後項動詞が単純動詞として使われる際の意味から抽象的な意味に変化した複合動詞。
タイプ④:後項動詞が単純動詞として使われないもので、接辞化している複合動詞。
タイプ⑤:単純動詞として使われる際の意味から変化し、前項、後項ともにもとの意味の
手がかりなく、慣用句的な意味を持っている複合動詞。
タイプ①からタイプ⑤まで、複合動詞の難しさがだんだん上がっているとこが分かる。
2。2 本研究の立場
先行研究では、日本語の複合動詞について、意味の度合いなどに関する研究に詳しい記述が見られるが、学習者の複合動詞に関する習得状況や、中国語母語話者の誤用からの分析を行う研究が少ないのは現状である。
そこで、本稿は中国人日本語学習者の複合動詞に関する使用意識と使用状況を明らかにするために、中・上級レベルとした中国人日本語学習者を対象に、アンケート調査を実施したい。その結果から、中国人日本語学習者にとって、複合動詞の習得上の難点も探りたい。さらに、複合動詞に関してどのような誤用が見られるのかを示すために、学習者の産出した誤用文に基づき、誤用分析も行いたい。