先行研究论文网
飯倉(2001)によると、 現在、多くの伝統的な習慣が忘れられて行く中で、初詣や雑煮を食べる習慣など正月行事は、いまだに多くの日本人が大切に守り続けている。それから鏡餅が丸餅を二つ重ねる原因と鏡餅の由来、雑煮の歴史と地域によっての特色、若水、つまり元旦の早朝に、最初に汲む水を重視した理由、おせち料理の起源と中身について、日本の伝統的な正月料理を紹介している。
岡田(2003)は、なぜ日本人は正月時に餠を食べる習慣があるのかについて、『日本のお菓子――祈りと感謝と厄除け』(東京書籍)のなかの内容を引用し、 餅が日本人にとって単なる食糧ではなく、神に供えて神と人が共に食べ、人と人の和を保つ霊的存在のものであったと指摘した。餅は信仰と関わっており、聖なるものの代表で、日本人にとって特別な意味がある。なお、餅は粉食で、一つにはその加工に多くの手間がかかり、大量に作れないために貴重品であったから、正月料理として伝えられると分析している。
また、张榕(2012)は『中日飲食文化的比較研究――以新年飲食為中心』の一文で、正月、つまり春節の起源、正月時のおかず、正月料理の摂取状況(正月料理を食べる状況)と異同が生じる原因(交流、風土とパータンの違い)という四つの視点から中日の飲食文化における正月料理の相違を述べた。
以上の先行研究では、正月料理の比較について様々に論じられているが、それではまだ不十分だと思われる。 正月時に、家族全員を揃え、正月料理を食べる前の食具、配膳、席の配置などの食卓風俗には、ほとんど言及されていないようである。
そして、原田(2004)は、 地形と気象、つまり風土のあり方によって得られる食料はそれぞれ地域ごとに大きく異なり、食文化のあり方にも差異が生じるということを指摘した。また、食文化が単に地理的な要因によってのみ形成されるのではなく、それぞれの地域の歴史的な事情も大きく作用している。しかも、その歴史は様々な地域交流の結果、実に長い時間をかけて形成されるものだと論じた。
しかし、宗教と食文化の保守性も相違点が生じる原因の一つではないかと思われる。そして、原田は、中日の具体的な比較にはあまり触れていないので、本稿では宗教と食文化の保守性は中日の正月料理にどのような影響を与えたか、とその影響で生じた相違点を明らかにしたい。
一 正月の歴史と意義
正月は中国人にとって最も重要な節句である。中国では、一般的に正月といえば、旧暦の正月、すなわち春節のことを指す。春節は中国では、4000年以上の歴史があり、確実に古いイベントの一つである。
その一方で、日本の場合はまた異なっている。実は、かつては日本も「年越し」といえば、旧正月のことを指したが、明治維新の後、政府が太陰暦から太陽暦に変更してから、新暦の元旦(1月1日)に正月を迎えようになった。また、「元」とは始まるという意味であり、「旦」とは日の出を示す象形であることから、元旦は一年で最初に日が昇る一日、すなわち正月を示す言葉であった。そして、諺にも「一年の計は元旦にあり」などというように、一年の初めとして、日本人も正月のことを非常に大切にしてきた。文献综述
二 中日の正月料理について