6

3。2 「授業への態度」について 7

3。3 「日本語意識」について 8

3。4 「日本語能力」について 10

3。5 「大学当局への要望」について 12

4 調査への考察 15

5 終わりに 17

参考文献 18

資料参照 20

1 はじめに

1。1 研究の目的・意義

 1972年9月29日、中日国交回復以来、中国での日本語学習熱は非常な高まりを見せている。しかし、ここ数年、中日関係は必ずしも良いと言えない状況が続いている。それにもかかわらず、中国の日本語教育機関数、日本語教師数、日本語学習者数は、いずれも海外の日本語教育の中では上位に位置している。また日本語を専攻として勉強している大学生が増えつつある現在、日本語専攻大学生に対する調査も多くなってきた。彼らの実態解明は、日本語教育学にとって非常に重要な問題となってきている。実際に百度やYAHOOなどのリサーチエンジンで探してみたら、中国では日本語専攻大学生が最も注目するのは就職希望であり、日本では日本語学習者の学習意識や教育、異文化態度などの様々な分野で研究が取り組まれている。しかし、国内では、日本語専攻生の日本語学習意識に焦点を定める研究は極めて少ない。

 また、日本語習得程度の異なった学生に対し、日本語学習に関する意識にどのような変化が生じるのであろうか。本論文は日本語専攻大学生のスタート時の心構えから、将来の進路や人生に対する考え方までを究明したいと思っている。さらに長期的には、日中関係の改善に多少なりとも寄与できる方途を考えていきたいと思う。

1。2 先行研究

先行研究として、石橋(2015)は、日本語学習に関わる情意的要因(教室不安、リスクテイキング、授業での社交性、動機の強さ、授業への態度、日本語での自尊感情、成績への関心)を調査し、学習者が認識している情意的要因の実態、情意的要因間の関連、学習成果との関連、影響を明らかにした。さらに、中上級の学習者を対象とした石橋(2013)の結果と比較し、学習の習熟度の観点から考察している。

(1)初級学習者は、情意的要因の中でも「授業への態度」、「動機の強さ」、「授業での社交性」の平均値は高かった。初級の学習者は、「授業への態度」、「日本語での自尊感情」、「感情の強さ」、「成績への関心」で有意に中上級者の学習者より得点が高かった。

(2)初級学習者は、「動機の強さ」と「授業への態度」間、「日本語での自尊感情」と「授業への態度」間、「授業への態度」と「授業での社交性」間に有意な相関があり、「教室不安」は「日本語での自尊感情」、「動機の強さ」、「リスクテイキング」に負の有意な相関が認められた。中上級の学習者の情意的要因間との関連には一部差が認められた。

(3)初級学習者の情意的要因と成績との関連は、「動機の強さ」「日本語での自尊感情」の相関が高く、中上級の学習も他の情意的要因に比べて同じ傾向を示した。

(4)初級学習者の成績に影響する情意的要因、つまり成績を予測する情意的要因は「動機の強さ」と「成績への関心」であった。中上級では「動機の強さ」と「教室不安」であり、習熟度により予測要因が若干異なった。论文网

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